英語で「Animation(アニメーション)」という言葉の他に「ANIME(アニメ)」という言葉があります。これは「日本産のマンガのアニメーション動画」という意味で、映画「アキラ」や「ポケモン」はもちろん、ちょっとエロっちいアダルトアニメまで含まれてますが、なんとなく”サイバー”なイメージもあったりします。
でも、このアダム・サンドラーの手がける初アニメーション映画「エイト・クレイジー・ナイツ」
はそんなアニメブームをよそに、昔ながらのアニメーション、いわゆるディズニーに代表されるようなアメリカのカートゥーンの味わいのイラストです。
しかし、内容はナンセンスなアダム・サンドラー映画そのもの。30過ぎてうだつの上がらない男デイビー(サンドラーの声)が、問題を起こして刑務所送りになりそうなところをウィットニーとエレノアの老兄妹(あれ?双子って設定だったかも。とにかくふたりもサンドラーが声の担当)に助けられ、人生に自暴自棄になったデイビーが目を覚ます、というストーリーですが、随所にくっだらなくて、下品な笑いがちりばめられてます。
この映画はどうやらほんとうに「こども向け」に作られているようなんですが、中には10歳ぐらいのこどもに、「なんでおかしいの?」と聞かれたら困ってしまうようなギャグもあって、ちょっと笑いの中途半端感は否めません。そのくせ「うんこギャグ」とかもあるし。
結果として、この映画は当初配給側が予想していた収入よりもはるかに多い収入をあげ、大成功、となったみたいなのでそれはそれでよいのですが、アダム・サンドラーだったらトレイ・パーカーとマット・ストーンの「サウスパーク」級のオトナが楽しめるアニメーション
に徹してもよかったろうに、と悔しい思いもあります。
私は、「美女と野獣」と「ノートルダムの鐘」しかディズニー映画はまともに見たことがありませんが(あ、あとデビッド・スペイドが声の担当をしている「ラマになった王様」はちゃんと見たわ)、モノや動物がミュージカル仕立てに踊り歌うところなんかは、そういったディズニー映画のパロディなんでしょうけど、これもまた中途半端なんだよね。
唐突だしさ。
二人の老人は、とにかく善人なのに対して、この映画の主役のデイビーは、だらしなく、性格が悪く、全く持って嫌なやつです。しかし、来ている服は映画「ビリーマジソン」でサンドラーが着ていたものと同じ。履いてる靴、乗ってる車は「ハッピーギルモア」と同じ。
今となっては「いい人〜♪」役しかやらないサンドラーですが、初期の”問題児”役のアダム・サンドラーファンには懐かしくて嬉しい役設定です。サンドラーは主役のデイビーの他に2人の老人、と鹿の声を担当していますが、これが予算がいっぱいあって「ロジャーラビット」のような実写プラスアニメーション映画でデイビーを生サンドラーがやってくれたら、もしかして私的アダム・サンドラー最高傑作になったかも、とも思います。
まあ、アニメーションだからサンドラーもイイ体(右写真)でダンク決められたりできるんですけどね。
お約束のお友達出演ですが、もちろん今回もロブ・シュナイダー(中国料理店員、ナレーター)、ケビン・ニーロン(市長)、ジョン・ロビッツ(見れば解る)、ケビン・ファーレイ(クリス・ファーレイの弟)のほかに、今回は家族も多数声の出演。デイビーの両親の声は、アダムの両親が担当してます。(お父さんが下手で大変だったらしい)でもって、ヒロイン役はサンドラーのフィアンセが担当。ちっ。顔はたいして可愛くないのに、声はめちゃめちゃかわいいじゃんか。>彼女
この映画は、アニメーションであると同時にミュージカルでもあるので、アダムたんの歌声も存分に聞けます。いや、これが本当に実写プラスアニメーション映画だったら、よかったんだけどなあ。私としてはアメリカでこの数ヶ月前に公開された「Mr.Deeds」より、「エイトクレイジーナイツ」のほうが、馬鹿で好きです。
公式サイトは、これでもか!ってくらい充実しています。「Whitney's
House」にはサンドラーが吹き替えをしている様子の動画も載っています。眼鏡の度が激しくきつそうで。つうか、その
おばあちゃんみたいな眼鏡はいけてんのか?
「エイトクレイジーナイツ」は、ジョン・トラボルタにおける「バトルフィールドアース」っちゅうか、「(俺が金だしてんだから)好きなもんつくるべ」なわがまま俺様映画かもしれないな、と思ったりもします。いい意味で。(←ん?)いいの、いいのファンはそれでも楽しんで見るんだから。
後ですね、この映画の本編の前にアダムたんの愛犬「ミートボール」たんの短編映画が上映されました。5分ぐらいかな?寝室で眠るアダムたんにミートボールが擦り寄るのですが、アダムが「
眠いからもうちょっと寝かせて。一人で遊んできてよ」といってミートボールが過ごす一日の様子です。この短編は実写なので、生サンドラーもマリブの家も登場します。しかし、この為にプロダクションを作るとは‥将来はミートボールでライセンスビジネスでもするつもりでしょうか。
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