私は、サイコな映画がABC(アメリカン・バカ・コメディ)な映画と同じくらい好き。もちろん、レクター博士シリーズ第一弾「羊たちの沈黙」は満点で大好きでございます。第2弾の「ハンニバル」は本当はグロが大嫌いな私としては平均点ぐらいしか上げられないけど、この「レッドドラゴン」は満点です。いや、D姐的萌え偏差値70超えの俳優二人(エドワード・ノートン、レイフ・ファインズ)が出演しているので、評価は「羊たちの沈黙」以上かもしれないです。
ストーリーは「羊たちの沈黙」以前のレクター博士とFBIとの戦い。なぜ、レクター博士が”カンニバル”なのか、彼の狂気、天才ぶりがよーくわかります。特に映画の始まりは大切です。何事も見逃さず、聞き逃さないようにしましょう。瞬きをしなくてもしいように訓練しておくとよいでしょう。
しかし、この第3作目でレクター博士は、「13日の金曜日」の”ジェイソン”になりました。恐ろしいながらも、なぜか笑える愛すべきキャラクター。ホプキンスがまるでレクター博士のセルフパロディをしているかのよう。絶妙なタイミングのレクター・パフォーマンス。レクターファンにはたまりません。それもそのはず、監督は「ラッシュアワー」の監督なんですね。笑いのツボを抑えてらっしゃる。第1作目にも登場した嫌味キャラ、レクターが収容されている精神病院のチルトン医師も登場。これがまた笑いのスパイスなんだな。「羊沈」ファンには、チルトン医師の”オイシイ”出演に悶絶でしょう。
と、笑う事ばっかり書いてますが、この話、本当は怖いお話です。精神的にね。鑑賞してから丸一日たった今日、夜ご飯に(フォークとナイフで)ステーキを食べましたが、ちょっと気持ち悪くなりました。
何よりこの映画が好きなのは、レクター博士のレクター博士らしさも好きなんだけど、ノートンとファインズ。この俳優二人は、役者として本来同じタイプだと思うのよね。二枚目で知性派の役が似合うところなんか。でも、この二人は相反する役、狂気の殺人鬼とそれを追う天才捜査官なわけで。でもね、仮に二人が逆の役、ノートンが殺人鬼、ファインズが捜査官、を演じてもこの映画は成立すると思う。つまり、この紙一重具合いがね、サイコ映画好きの私はゾクゾクするんです。
それとオイシイのはファインズのお宝拝見コーナーがあるところ。ファインズってば、サイコだけあって思いっきりナルたん。存分にその肉体を披露してくれるんだけど、浅草のベテランストリップダンサー顔負けのチラリズム。肝心なトコロが見えそうで見えない。でも、ほんの一瞬、見えるのよ。肝心なトコロが!シルエットだけどね。
D姐ファイルのこのページにも書いたけど、【セレブのイチモツ研究サイト】によれば、レイフは相当、ご自身のモノに誇りをお持ちのようで。そりゃ、チラッとでも見せたくなるだろうよ。
オイシイといえば、エミリー・ワトソン。再来週公開の「パンチドランクラブ」もサンドラー相手だし。うらやましいすっすよ。
しっかし、フィリップ・シーモア・ホフマンには参った。こんな役やらせたら、彼の上はいないだろうけどね。だけど、万が一私が愛するムッシュ(俳優じゃないからありえないけど)がこの映画のホフマン役だったら、ショックで寝込むね、私は。
ここからネタバレ。見ていない人は、これ以下は読まないほうが言いと思います。
レクターとグラハム捜査官の対話で印象に残ったのは、「どうしてレクターがグラハムに捕まったのか」という会話のところ。お互いに天才であることを認めつつ、グラハムが言った「お前は頭がいいが、ひとつ欠点がある。それは、お前がinsane(キティガイ)だということだ。」それを言われたレクターの顔ったら!はっ!としたイノセントな心情と、やべっ!という確信犯的表情が入り混じっていてなんともいえません。
唯一難点をこの映画でつけるなら、最初で最後のグラハム捜査官とレッドドラゴンの戦いで、グラハムがレッドドラゴンをなじるシーンの時のレイフ・ファインズが今ひとつだったかな〜。という気がします。
ま、アカデミー賞を受賞した「羊たちの沈黙」の高尚さは期待せずにお祭りムービーとして楽しめたからいいんだけど。
「レッドドラゴン”The
Tooth Fairy"」がインスパイアされたアートは実在します。イギリスのウィリアム・ブレイクの作品で「The
Great Red Dragon and the Woman Clothed in Sun(34.3 x 42 cm)」と言う題名で
1806-1809に水彩画でかかれました。この時代、ブレイクは聖書に基づいた作品を多く残しています。映画に出てくるように、Brooklyn Museum of Artで保管されています。このシリーズとして1.2.3.等があるそうで。 |