January 28, 2003
◆Live From New York

昨年の秋頃、アメリカで「Live From New York 〜An Unccensored History of Saturday Night Live as Told by its Stars, Writers and Guests〜」なるおよそ600ページにも及ぶ本が発売されました。
この「LFNY」は、副題(出演者、脚本家、ゲスト達が語る”無修正・無検閲”のサタデー・ナイト・ライブの歴史)にもあるように、75年から放送が始まったNBC「サタデーナイトライブ」の赤裸々な歴史が語られています。
二人の筆者トム・シェイルズ(ワシントンポストに掲載されたテレビ批評でピュリツァー賞受賞者)とジェイムズ・アンドリュー・ミラー(ベイカー上院議員の秘書を長年務め、現在は映画・テレビのプロジェクトに携わったり、コラムニストとしても活躍。オックスフォード大卒、ハーバード大学院でMBA取得)により編集されたキャスト達の回語録で、当時の「Sex, Drug and Comedy」な様子がナマ生しく書かれている部分や、出演者同士の確執、人気プレイヤーへの妬み、カリスマ的存在のエグゼクティブ・プロデューサー・ローン・マイケルズへの思い、恨みを含めたどろどろの人間模様が事細かに記載されています。
確かに、「サタデーナイトライブ」にレギュラーになることは、現在ではそれだけで成功したコメディアンの一員になったといえるかもしれませんが、放送28年の歴史の中には、消えていったり、その後成功してもSNLではパッとしなかった(ベン・ステイラーのような)人もいるし、そういった当時のSNLの人気度や存在感などを考慮に入れながら読むと、なおさらその時の様子が目に浮かんでくるようです。
とはいえ、このLFNYは"Uncensored"(無修正・無検閲)と銘打っているものの、インタビューをされたキャスト自身がさすがに"Censored"(検閲済み=全てを語っていない)しながら語っているのでは?といった書評もあったりするのですが、まあ、これ以上喋ったら、今後の芸能活動に差し障りがあるだろうから、この程度のトークで当然、と思わせるほど、壮絶な楽屋話満載です。確かに、SNLに関しては25周年で特集番組が組まれたり、いろいろと情報も流れているので、「こんなに凄いとは思わなかった!」とまではいきませんが。
ただ、現在は生存していないスター達、ジョン・ベルーシ(オーバードーズ)、ジルダ・ランダー(癌で死亡)、フィル・ハートマン(妻に射殺される)、クリス・ファーレイ(オーバードーズ)に関しては、周りの人々も饒舌だったりします。
では、この本のカバーにもある内容の一部をちょっと紹介。
クリス・ロック
クリスという名前の男が二人、同じ日にSNLに雇われて、同じ楽屋を共有した。いいかい?一人は黒人でBed-Stuyの出身。もう一人は、白人で、ウィスコンシン州のマジソン出身。では‥どっちの男がこの後オーバードーズ(ドラッグの過剰摂取)になると思う?
トム・ハンクス
(本番直前は)発射されるドでかいロケットに乗りこむように、それは本当にわくわくした気分になる瞬間だ。月に行けるのか、木っ端微塵になるかわからない発射のカウントダウンを待つようなものだ。
ダン・エイクロイド
俺がレギュラーだった頃の着替え部屋は、性的目的のためによくつかわれていたよ。でも、みんな真剣な付き合いなんかじゃなかった。
チェビー・チェイス
なにか面白いことを言わなきゃいけないってわかっていた。そこで口をついて出てきたのが「Good Evening. I'm Chevy Chase, and you're not.」さ。
アダム・サンドラー
未だに自分がレギュラーをクビになったのかどうかもわからない。ある日突然、番組に出ないことになったんだ。
チェリ・オッテリ(Female・90年代後半の出演者)
ある時、脚本家と口論になった。もう取っ組み合いの喧嘩という感じだった。その後部屋を出ると、ビル・マーレイが立っていた。翌日のリハーサルでビルの横に座って「本当にごめんなさい。みっともないところを聞かせてしまって」と言ったら、「チェリ、僕は里帰りした気分になったよ」とビルは言った。
‥といった具合です。なんせ600ページもあるので、85年から95年の私が一番馴染み深い時代を拾い読みしている程度ですが、ちょっとばっかり面白いところは紹介して行こうかなあ、と思っております。
Posted by Dane at January 28, 2003 06:08 AM | TrackBack
