バック・トゥ・ザ・フューチャー 降板させられた俳優による幻のシーンが公開に

第3弾まで製作され、世界中で大ヒットした「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の主人公の高校生を演じたのは、マイケル・J・フォックスで彼のハマリ役であることに間違いないだろうが、実はフォックスは"補欠"だったのだ。

フォックスを抜擢する前には2人の俳優がマーティ役にオファーされた。最初は「フェリスはある朝突然に」が大ヒットした直後のマシュー・ブロデリック。しかしブロデリックは高校生役を連続して演じてイメージが固定してしまうことに懸念を感じ、マーティ役を辞退してしまった。

そして次に抜擢されたのは、赤毛が特徴のエリック・ストルツ。ブロデリックやフォックスと違って高身長の二枚目タイプで、ショーン・ペン主演「初体験リッジモンドハイ」でアホな同級生を演じ映画デビューしていた。

しかし、ストルツがマーティ役として5週間の撮影が終わったところで、監督のロバート・ゼメキスが「ストルツでは映画が成立しない」とプロデューサーのスティーブン・スピルバーグに相談して同意を得て、映画会社を説得することに成功し、監督の第一希望だったフォックスをキャスティングして再撮影することになった。

今回、バック・トゥ・ザ・フューチャー 25thアニバーサリー Blu-ray BOX 版が発売されることになり、この特典映像としてストルツで撮影されたシーンが収録され、一部が公開されたが、驚くほどこのシーンは多い。

その後ストルツは「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の公開と同じ年に、生まれつき頭部と顔面が奇形してしまう難病をわずらった少年の実話をもとにした映画「マスク」に主演して好評を博すも、映画では全編において特殊メイクでの出演だったために、授賞式に出席しても誰にも気がついてもらえないという状態だった。

そして俳優としてブレイクしたのは9年後の「Killing Zoe(キリング・ゾーイ)」と同じくタランティーノ作品の「パルプ・フィクション」で、その後多くの映画に出演、最近では人気SFドラマ「ギャラクティカ」のプレコールである「Caprica(カプリカ)」に主演して昨年からスタートしている。

5週間も撮影していたら、むしろ公開前からリメイクを製作しているような。確かにこの当時のエリック・ストルツだと男前すぎたのかも。

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