レッチリ「レイン・ダンス・マギーの冒険」PVボツ騒動!『ビートルズがインスパイア』で撮影し直し!ボツられ版はドンだけひどかったか!?

来週待望の最新アルバム「アイム・ウィズ・ユー」が発売されるレッド・ホット・チリ・ペッパーズ。すでに一ヶ月以上前に先行シングル「レイン・ダンス・マギーの冒険」のPVが撮影中で、この記事でアンソニーにヅラが用意されている写真まで紹介したけれど、実際に公開されたPVはカリフォルニアの空の下、メンバーが夕暮れ時のビーチサイドのルーフトップ(屋上)でパフォーマンスをするというシンプルかつクールでソリッドなPVに仕上がって公開されたのを気がついている人も多いはず。

つまり最初に撮影されていたPVはお蔵入りになり、7月30日に急遽ガチで撮影されたのが、現在のルーフトップ版のもの。ボツになったPVを撮影していたのは、自分が監督したPVがYouTubeで大ヒットして話題になった新人女性ヒップホップアーティストのKreayshawn(クレイショーン)で、意外な起用も大きな話題になったけど、このボツ版、果たしてどんなものだったのか?

上写真の中心にいるのが、監督だったクレイショーン

伝えられるところによれば、クレイショーン版はちょっとした面白ビデオ風?ーービデオの中心になるのはふたりの男女。メラニー・E・ネルソンという女優が演じるイマドキの女の子がクラブに入ろうとし、長蛇の列に割り込みする。これを見ていたオタク風男子はむっとしながらも、女性が気になる様子。

そしてイマドキ女子とオタク男子はクラブの中で一緒になるものの、彼女からもらったカクテルのなかには薬が入っていて、オタク男子はすっかりトリップ。レッチリ演じるハウスバンドのプレイをうつろに眺めながら幻覚でヤギが見えたりとトリップ状態が続き、しまいにはクラブの中に雨が降り(レイン・ダンスだから!?)...オタク男子はタンカで運ばれてクラブをあとにするというもの。(歌詞の最後は確かにバ、バイ、バイ...だけど...)

レッチリのメンバーはハウスバンドとしてプレイをする一方、それぞれが別キャラに変装してカメオ出演も。チャドはクラブのいかついガードマン、フリーはアフロヅラでウェイター、アンソニーは例の写真の時代遅れなヅラに黒ブチメガネさん(♥)、ジョシュにいたってはPV最後に登場する救急隊員の役だとか。

ぶっちゃけ、レッチリ舐めてんのか、おいっと問いただしたくなるようなストーリーラインで、ボツになるのもわかる気がしますが、急遽再撮影となったルーフトップ版のPVを監督したマーク・クラスフェルドの説明によるルーフトップ版は「(アンソニーと僕が)実際に目指したのはビートルズなんだ。"ゲット・バック"のルーフトップで撮影されたあのPVだよ」ということで、「こんな感じでやったら、超クールじゃない?」「カリフォルニアの雰囲気があって、そのマジカルなタイミングで温かみがあって...アイコニックなバンドにふさわしいアイコニックなビデオを作りたかった」とコンセプトを説明。うん、確かにルーフトップ版はそういうイメージになってます!

ちなみにクラスフェルド監督は最近ではケイティ・ペリーの「TGIF」を撮影し、今までにもフーファイ、ジェイZ、アヴリル、SUM41など200あまりのPV監督をしてきたPV界の実力者。

8月31日発売の「I'm With You」は、前作「ステイディアム・アルケイディアム」でビルボード全米1位を獲得し、名実ともに最高のロックバンドとなったレッチリの記念すべき10枚目のスタジオ・アルバムでありながら、レッチリの原点であるストリートさも忘れていないというよさが、マーケティングにもあらわれていると思うのですが、例えばアーティスト写真がセミプロな写真家のフリーの娘だったり、路上ポスターもゲリラアートのMRブレインウォッシュを使ったり、超ビッグバンドにもかかわらず超小規模ライブハウスで数々のシークレットライブを行ったり、そして何よりジャケットアートも、作品だけではなく本人の存在も物議を醸すイギリスの鬼才ダミアン・ハーストを起用していたので、先行シングルの監督に無名の新人を抜擢したのもクールな選択だとは思うのですが、「レイン・ダンス・マギーの冒険」とはいえクオリティ未知数の監督起用はちょっと冒険しすぎちゃったのかもしれません。

クレイショーン版のPVは残すはリリースのみというほぼ完成状態まで仕上がっていたとは思いますが、ダメなもんはダメと妥協をしないのはレッチリらしくてカコよいと思うわけです!このボツ騒動もレッチリ伝説のひとつになることには間違いないでしょう。

「レイン・ダンス・マギーの冒険」PV撮影現場の生写真、紹介します!ジョシュ編:撮影が行われたヴェニスビーチとは? フリー編:デーモン・アルバーンとのコラボも!

アーカイブ