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2003年08月23日

クリス・ロック

crock.jpgアメリカでは数日後の8月28日にMTV ビデオミュージックアワード(VMA)の放送があります。日本でもいつか放送されるでしょうし、「司会やってる、あのうっせー黒人は誰だ?」と言う人が一人でも居なくなるように、今年(2003年)のVMAホストであるクリス・ロックがどれだけ偉大な人か先制しておこうかと思いまして。

・・・とココまでは2003年に書いた前段。しかし!2004年10月14日、来年(2005年)に放送のアカデミー賞の司会にクリス・ロックが決まったそうです!

ま、上の前段のMVAをアカデミー賞に置きかえてなんら問題なさそうですな。2005年初頭でもクリス・ロックは無名のままでしょうし。

と、最新作はアダム・サンドラーと共演の「ロンゲスト・ヤード」。こちらも楽しみ!

66年生まれの今年37歳。ベテランというかコメディアンとしてスーパースターです。10代の頃からスタンダップコメディアン(日本でいう漫談のようなものでアメリカのコメディの基本。アメリカでは2人で行う”漫才”の形式はほとんどない。)をスタートさせ、21歳のときに映画「ビバリーヒルズコップ2」に出演。でもチョイ役で出演料はわずか600ドルだし、本当の彼のキャリアは90年からレギュラー出演兼脚本したTV「サタデーナイトライブ」が本格的なスタートでしょう。もちろん、「ビバヒル2」で共演したエディ・マーフィ(元SNLレギュラー)に気に入られてSNLに推されたことはいうまでもなく。

クリス・ロックの持ち味は、物まねやアクション等に頼らず、とにかく喋り倒すタイプのコメディ。取り上げるテーマは身近なことから社会風刺までさまざまだけど、特に黒人社会とその環境をネタにすることが多いのでレイシストと勘違いをされることもある。彼のコメディをちゃんと聞いていれば、自虐的なネタも多いし、レイシストとして扱うのはナンセンスなことがわかるはず。でも、アブナイ発言が多いので、見ているこっちがハラハラするのも確か。またそれが面白いんだけどね。

クリス・ロックはSNLで人気者になったものの、まあ、とにかく「喋る」タイプのコメディなので、わずか3分のスケッチの中で多数のコメディアン達が個性を発揮しようと凌ぎを削るタイプのコメディであるSNLでは、その個性が存分に生かされず(当時はマイク・マイヤーズ、アダム・サンドラー、クリス・ファーレイ、ディナ・カービー、ロブ・シュナイダー等がレギュラーの黄金期であった)、93年に降板、裏番組でライバルのコメディ番組「イン・ザ・リビングカラー」(ジム・キャリー、ウェインズ兄弟等がレギュラー。主な出演者は黒人コメディアン)に1年間レギュラー出演。

テレビの出演と平行して映画出演も積極的に行い、93年のヒット作「CB4」では主演・脚本・制作を務め、「リーサルウェポン4」「ドグマ」「バッドカンパニー」等に出演する。97年にはHBOで「The Chris Rock Show」というコメディアンの最終目標といわれる”自分の名前の冠付トークショウ”をスタートさせる。しかし、クリス・ロックの活躍は既存の黒人コメディアンの枠を超え、今年公開された映画「Head of State」では主演・脚本のみならず監督も務め、見事初登場1位の快挙を成し遂げた。そして、3月にはハリウッドの”ウォーク・オブ・フェイム”で星を刻むという名誉も。

そのクリス・ロックがVMAの司会を務めるのは99年以来。MTV世代からは特にクリス・ロックの支持も高いし、数年前のMTV「セレブリティデスマッチ」では”どちらが一番面白いコメディアンか”対決でクリス・ロックVSアダム・サンドラー戦が行われたほど。もちろん、クレイアニメだけど。ということで、今年のVMAはクリス・ロックで楽しみなわけであります。

アニメで思い出したけど、クリス・ロックが主演の声を務めるアニメ「Osmosis Jones」(邦題は”バクテリア・ウォーズ”らしい?)は変わっていて面白いです。実写とミックスされた映画なんだけど、子供むけアニメとは言え、風刺が効いててイイ!と思ったらファレリー兄弟作品でした。ビル・マーレイ(本人登場)扮する不摂生な男の体内でおこることをアニメ化したもので、ローレンス・フィッシュバーンなども声の出演。

ま、余談ついでに。SNLのオーディションを同日に受け同日に受かった仲でもあるコメディアン・クリス・ファーレイとは大親友で、ファーレイが亡くなる数日前にもふたりで食事をしたそうです。ロックはファーレイの「ビバリーヒルズ・ニンジャ」にも出演してますね。

「ラッシュアワー」シリーズでジャッキー・チェンと共演したり「フィフス・エレメント」で甲高い声で喋りたててるのは、クリス・タッカーという別人です。他にも勘違いしてる人がきっといると思うので。