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2003年12月04日

キアヌ・リーブスが米国文化に貢献した事実

メールやMEMOちょーで「ビル&テッド」って何?という質問があったので、ちょっとまとめて書いておきます。・・・「キアヌと私」について。(いやん

私はキアヌ・リーブスさんが好きです。だってかわいいじゃん。どんくらい好きかというと、『ラジオタウンで恋をして』というどうしようもない映画が、「マイプライベートアイダホ」の後かなんかに便乗再公開されたときに、三軒茶屋のボロボロの映画館でダニに喰われながらも、キアヌさんの映画なら我慢して見たくらい好きです。
しかし、キアヌのライブを見に行って演奏するキアヌの前にタオルを差出し、運良く汗を拭いてもらえ、そのキアヌDNA付のタオルをジップロックして自家冷凍し、「いつか科学が進んだときはこのDNAを使って・・・」といったことを考える(友人実話)ほど、好きではありません。

そんなことはさておき、「ビルとテッド」シリーズは別にキアヌファンじゃなくてもバカコメディ好きな人は必見の映画なので、紹介しておきます。

1989年公開の「ビルとテッドの大冒険」は原題が「Bill & Ted's Excellent Adventure」でもあるように、主役のビル(アレックス・ウィンター)とテッド(キアヌ・リーブス)の高校生が使う言葉「Excellent!」や「Dude」「No way」「Wow」が流行り、その後アニメ化されテレビ放送、ビルとテッドのフィギュア人形も売り出されるなど、アメリカで大ヒットしたシリーズです。

ストーリーは、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の廉価版みたいなものですが、ビルとテッドが「チーチ&チャン」から代々受け継がれるアメリカンコメディの正統派バカコンビを正しく継承し、後の「ウィエインズ・ワールド」「ビーバス&バットヘッド」や「ゾルダン星人」に正統バカが受け継がれてます。それが証拠に「ウェインズワールド」が大ヒットしパート3の制作が検討されたとき、マイク・マイヤーズが「俺達はいつまで”ビルとテッド”の物まねをし続けなければならないんだ」と言ってパート3の制作が却下になったとか。(共演のディナ・カービーとあまり仲が良くなかった、という理由もあるが)

で、このテッド役のキアヌの話し方が大ブーム。かったるくゆっくり話したり、語尾に「Dude」をつけて喋るのは、今でこそどこの地方でも若者の間では当たり前だけど、このDude喋りは元々南カリフォルニアの方言(ま、ちょっとラリってる人とかね)みたいなもので、この映画が元でいっきにビル&テッド世代に広まるとともに、「キアヌ」の物まねの基本となりました。

なんてことを言っても、信用してくれない人も居るかもしれないので例を挙げておくと、今年のMTVアワードでキアヌがプレゼンターになったときのジョークで、「(台本にある)この言葉だけは言わない」と頑なに断った言葉が「Wow(ぅわ〜っっう)」。これは、テッドの決まり文句で、このセリフを拒否するという事は「俺はもう、"テッド"じゃないんだ。"キアヌ”なんだ。10年前の仕事だろ」というわかりきったメッセージを逆手に取ったギャグ。
ちなみに、「Dude」というのは本来「男、奴」といった意味だけど、語尾につけると、親しい間柄で使う「おい」「なあ」といったニュアンスになるけど、日本語に訳すときは無理やり訳さなくていい。「二人の間柄が仲いい」とか「対等な関係」とか「フランクな状態」とかがわかればいいだけ。

ま、つまりこのDude喋り=キアヌ喋りみたいなところがあって、実際のキアヌ・リーブスもそんな話し方ですね。南カリフォルニアの出身ではないくせに。しかし、この喋り方の最大の欠点は、「バカに聞こえる」ということ。本人のキアヌさんがどうなのかは知りませんが。

そして『ビルとテッドの大冒険』の続編が91年の『ビルとテッドの地獄旅行』で、原題は『Bill & Ted's Bogus Journey 』。Bogusとは「嘘っぱち、でたらめ」の意。1作目がヒットしたおかげで予算も増えて作られた続編は、その予算増加が仇となり、映画のB級クオリティを中途半端に足をひっぱっているものの、前作同様観て置かなければならない一作。ま、この2作品に代表されるDude喋り=キアヌ喋り=もしや、ちょっとおバカさん?というのが、多くのアメリカ人の隠れたコンセンサスだったりもするんですが、またそこが彼のいいところです。

以下、私的に「Dude喋り=キアヌ喋り」が”吉”と出たキアヌ作品のオススメを。

ハートブルー FBI捜査官という設定だが、おしげもなくキアヌ喋りを披露してくれているため、頭がラリったサーファー仲間にも難なく溶け込め、おとり捜査も成功するというキアヌならではの役どころ。キアヌが頭脳明晰なFBI捜査官?との疑問にも、元カレッジフットボールスターの体育会系で脳の筋肉度が高いという設定で、観客を安心させてくれた親切な映画。

殺したいほどアイ・ラブ・ユー 出番は少ないが、「これが素?」と思わせるキアヌ喋りとグランジ・ファッション。髪もバリカン禿げアリ。映画自体、大変面白いのでオススメ。

チェーン・リアクション 元はテンポあるスリリングな話なんだろうが、キアヌ喋りのおかげでまったく緊張感のない映画にしあがった。サスペンス、ハラハラどきどきのアクションが苦手な人にもオススメのサスペンス・アクション。

ドラキュラ 無謀にも英国紳士(しかも弁護士)に挑戦というチャレンジャー映画。相手がこれまた英国訛りが下手なウィノナ・ライダーで一矢を報いる。後半の白髪は、教室に入るときにいたずらで黒板消しを被った奴に見えるのがキュート♪
アンソニー・ホプキンス、ゲイリー・オールドマンといった当代きっての名優と共演したにも関わらず、その後のキアヌの演技をみても、彼等から俳優として何も「盗んでいない」という点もキアヌが多くの人から愛される理由のひとつか。英国訛り系としては、『恋のから騒ぎ』もあるが王子様タイツなので許す。

ビルとテッドの大冒険 ニホンではDVD化されてないみたいなのが残念。
ビルとテッドの地獄旅行 友人自慢のこの映画のロケ地で撮ったというキアヌとの写真を盗んだ拝借したのは私です。

Something's Gotta Give (2003) なんと今度は医者役とな。しかも、ダイアン・キートンに・・・。