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2004年02月21日

「アーミッシュを笑いものにするな」とテレビ局に議員が反対運動

先月アメリカのテレビ局UPNが「アーミッシュ」の若者達を都会へ送り込み、その行動を観察する”リアリティ(ドキュメンタリー)番組”を制作すると発表したが、その番組に関してアメリカ議会の50人以上の議員が番組の制作を中止するよう求めていることがわかった。

アーミッシュとはキリスト教の一派で、電気・ガス・自動車などの都市文明生活を拒否し、18世紀ごろのような自給自足の生活を営む質素で信心深い人たち。(ハリソン・フォード主演映画「刑事ジョン・ブック 目撃者」の舞台としても有名)。現在アメリカではオハイオ州やペンシルバニア州を中心に20以上の地域で9万人が暮らしているとか。

今回UPNによって企画された番組は、アーミッシュのティーンエイジャー5人を大都会の非アーミッシュ世帯宅に住まわせ、その軌跡を追う番組と考えられていた。

しかし、ペンシルバニア州出身議員は「まるで(アーミッシュを見世物にしている)サーカスのようだ。アーミッシュのような少数民族をこのように扱うのは間違っている」と主張している。

アーミッシュは質素で近代テクノロジーと一切かかわらない生活をしているが、アーミッシュは16歳になると、大人としての洗礼を受けてアーミッシュのまま生活するか、別の世界へ旅立つか、という決定が自己意思で選択できるようになっている。アーミッシュにも”ランニング・アラウンド”とペンシルバニア地方のアーミッシュに呼ばれるいわゆる”反抗期”があり、その間若者は家から離れてデートをしたり、車を乗り回したり、酒を飲んだりすることがあるが、たいていは、その後家に戻って信仰に励むという。

witness.jpgUPNの親会社である3大ネットワークのひとつCBSの責任者は「テレビを見たことのない人々にビバリーヒルズのブランド通りを歩かせ、彼らの驚く様子を見るのは、テレビ番組としては面白いものになるだろう。しかし、それがアーミッシュを汚すことになるとは思わない」と語った。「(番組は)アーミッシュの自然の摂理に逆らい、この年頃は他に影響されやすい脆い時期である。」として、南ペンシルバニア・アーミッシュ連合の代表者は今月はじめ、このCBSの責任者に働きかけを試みたが失敗したという。

UPNはこの件に関する質問への回答を拒否したが、反対運動をしている51人の共和党議員に対しては「UPNと番組プロデューサーは、アーミッシュの信念・遺産・伝統を品位を持って尊重している。番組に出演するアーミッシュのティーンエイジャーたちも番組の主旨を理解し、自己の意思で持ってその後の人生の選択をすることになる事に変わりはないだろう。」
と声明を発表した。

この企画が発表されたときは「ビバリーヒルズの金持ちギャル二人がど田舎で暮らすリアリティ番組」として大ヒットしたパリス・ヒルトンの「シンプルライフ」の逆バージョンbyアーミッシュとして話題になりましたが、反対運動とかあるだろうな、と思いましたよ。

ハリソン・フォード主演映画「刑事ジョン・ブック 目撃者」はヴィーゴ・モーテンセンがアーミッシュ役で出演しているのは今では有名な話ですね。

私が住んでいる南カリフォルニアではまったくアーミッシュの人々を見かけません。昔、パンダが居ることで有名な動物園に行ったとき、どういうわけかアーミッシュの親子連れが来ていて、周りの人からパンダ以上に注目を集めていました。動物園なんだから子供も嬉しそうにしてていいはずなのに、親子全員浮かない表情で・・・。きっともの珍しい目で一日中見られて、疲れてしまったんじゃないかとかわいそうに感じたことを思い出します。

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