カメルーンの一部では、ビール瓶の王冠が通貨として使用されているという。これは、ビール会社による激しい販売競争が発端だ。
激化したビール会社間の熾烈なプロモーション合戦によって、今年の初めから通算でおよそ2000万本が無料で配られたことになる。
プロモーションでは、王冠の裏に懸賞が隠されている。賞品は携帯電話や豪華な自家用車、そしてもちろんビール。
ビールの価格はおよそ1ドル(110円)。利用者の中には、当たりの王冠でタクシー代を払うものがいるというのだ。
「事実上、カメルーンでビールを買うと、みんなに当たりの王冠が出る見込みがあるのです」と地元ジャーナリストのマーティン・エトンゲ氏が首都のラウンデで語る。
「購入した1本のビールで当たりがでれば、それが4~6本のビールになるわけです。そしてビール1本が1ドルですから、これはタクシー代一乗りに匹敵するんです」
エトンゲ氏が言うには、王冠5個で一人の丸一日分のタクシー代がまかなえるという。
そしてタクシー運転手は、王冠を使って警官と"うさんくさい"取引をするのだとか。「タクシー運転手は王冠1、2個を使って、交通担当の警官を買収するんです」
カメルーンはもともとアフリカで最もアルコール消費量の多い国のひとつであるため、当局も熱狂するビール合戦の状況をさして心配していないという。
「誰も健康に与える影響を気にしていないんです。政府は何も口出ししていません。でも、国民は確実に以前にも増してアルコールを飲んでいるのは事実なのです」とエトンゲ氏が語る。
カメルーン国民は全員でこども銀行ごっこしているのでしょうか。

