ソフトウェア・デベロッパーのホセ・アヴィラさんはアリゾナに職を見つけ、引っ越してきた。しかし、アパート代を払うのがやっとで、家具を買う余裕がない。
……そんなアヴィラさんは、愛するフェデックスの梱包素材をつかって、家具一式を自作してしまった。
アヴィラさんの作ったフェデックス家具は、ダイニングテーブルに椅子のセット、机に棚、カウチソファ、ベッドまである。
アヴィラさんは大学で建築の図面や設計図を書く授業をとっていただけあって、家具は箱から作ったとは思えないほど。箱の四角張った感じがしない。
しかし、このアヴィラさんの忠誠心溢れる作品を気に入らないのは当のフェデックス。フェデックスの弁護士から、この家具を紹介したアヴィラさんのWebサイトを止めるように要求する書面が送られてきたのだ。
アヴィラさんは「正直、びっくりしました」と書面が送られてきたときの感想を語る。
「僕は、ずっとフェデックス支持派なんです。僕が荷物を送るときは必ずフェデックスを利用しているんです。フェデックスの箱は丈夫でしっかりしているから、送るのが安心なんです」
というように身長167センチ体重75キロのアヴィラさんが寝てもベッドは平気であるし、「2人が寝てもベッドは大丈夫なのか?」とメールで問い合わせがきたときに、ベッドの上でジャンプして試したが、それでも平気だった。
ところで、フェデックス側はアヴィラさんの家具を著作権を侵害すると言っていたわけだが、アヴィラさんの代理を務めるスタンフォード大学のロースクールセンターが議論した結果、著作権侵害にはあたらないとして、一度はテイクダウンしたアヴィラさんのサイトは復活させた。
その後、フェデックス側に法的な処置をとるかどうかという質問をアヴィラさん側からしたものの、返答はきていないという。
しかし、フェデックスからは8月3日に別の書面が来て、今度は「Fedex.comの利用規約」に違反しているといっているという。
スターンフォード大ロースクールの所長でもあるジェニファー・グラニック弁護士は「非常に興味深い法的要求です。利用規約には(アヴィラさんの行為…フェデックスの箱で家具を作ってはいけない、それをウェブサイトの上で掲示してはいけないといった)禁止事項は何も書いていないのですから」と話す。
また、同書面でフェデックス側はアヴィラさんの独自ドメインが.netでは、より商業レベルのドメインである .comを使っていて、サイトでビジネスをしようとしているのは明白だとも伝えている。もちろん、この点に関してもグラニック弁護士は「そんなことを述べる法律・規則・ルールは全くない」と反論している。
ダイニングテーブルの照明にペンギンのぬいぐるみ(Linuxのキャラ)を乗せているところに、計り知れないセンスを感じます。
つか、誰も真似しないだろうし、誰もそんなに欲しくないだろうから再販もされないだろうに……でも、フェデックスの箱が丈夫なおかげでキャスト・アウェイのウィルソンも無事だったわけだしね。



