2006年11月13日
先週11月3日に全米公開され、わずか837館という限定公開ながら、(この週、最多公開館のドリームワークス/アードマンの長編アニメ「フラッシュド・アウェイ」(Flushed Away)の3707館の4分の1)興行成績2645万ドル(30億円)で、2週目も公開館を2566館に増やし、2870万ドル(32億円)で連続ナンバーワンに輝いた。
しかし、予想外の大ヒットのおかげで「気がつなかった人たち」を起こしてしまうことになり、”騙された人人”は次々と怒り出し訴訟騒ぎになっている。
この映画はイギリス人コメディアンであるサシャ・バロン・コーエンが演じるTVで人気のキャラクターのひとつボラットが「普通の人々」と出会って巻き起こすハプニングと、「普通の人々」の素のリアクションがミモノなロードムービー。
ボラットは、カザフスタンを代表するTVジャーナリストという設定で、妙な訛りの英語を喋るボラットが出会う人々は、本当にボラットがアメリカを知らないカルチャーギャップだらけの人間だと思い込んでいる。
そしてアメリカで映画は大ヒット、ボラットがコメディアンの演じているキャラクターだと気がつかなかった人々は怒りまくっているのだ。
昨日、映画を製作した20世紀フォックスとプロダクション会社3社を訴えたのは2人のアメリカ人大学生。映画では3人いるうちの2人は「この"ドキュメンタリー”映画はアメリカで公開しない」という条件でサインをしたという。しかも、撮影の前にスタッフに「リラックスするように」とがんがんに飲まされて署名をせがまれたとか。
また、ボラットの出身地で「女性は売春婦・男性はレイプ犯」と紹介されているカザフスタンの村の実際の撮影場所は、ルーマニアの貧困村で、村民は撮影中、ボラットがナニを言っているのかさっぱりわからずで、映画公開後にルーマニアの番組がこの実態を伝えて気がつき、訴訟も辞さないとしている。
また映画冒頭で出てくる「話し方の講師」は400ドル(5万円)で、東欧出身のジャーナリスト・ボラットにアメリカン・ギャグのレッスンをした。レッスン中、おかしいと思ったものの、撮影は終了。のちに、自分の息子から、彼がボラットというTVで有名なキャラクターだったと知る。
エチケットの先生として登場した女性も、撮影中にボラットがプライベート写真(全裸の少年と交わるボラットのポラロイド)を見せられ「どっきり」であることに気がついたが、そのときは既に遅い。撮影前に公開を承諾するサインをしてしまっているのだ。
また、コーエンはNYで道を歩いていたときに、ボラット・ギャグがわからなかった男性から顔面パンチを数初くらっていたとか。「この服、いいですねえ。ナイスです。私に売ってください。それでセックスをしたいんです」と言ったところ、殴られてしまったとか。
この時一緒にいたのが、「Dr.ハウス」で人気の俳優ヒュー・ローリーで、ふたりは飲みに行くところだったが「サシャはボラットでバカなことをするのがやめられないんだよ。だけど、悪い人にやってしまった」と当時を語り、ローリーが止めに入ったとか。きっと映画公開直前にSNLにローリーがホストで、ボラットがサプライズゲストしたときのことだったんでしょう。今ならそのギャグもわかる人が多いとは思うけどね…。
「ボラット・ザ・ムービー」は私も待ちに待っていて、公開日に見に行ってきて「これはアメリカン・バカコメディとして推奨せねば!」と思いつつ、ブリトニーが離婚しようとしたりするもんだから…。
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