2007年12月18日

アカデミー賞もピンチ!長引く脚本家協会WGAのストで、授賞式の脚本も拒否!
カテゴリー[ABCな映画賞]**2007年12月18日 08:19(米国時間)

11月初めから始まっているハリウッドの脚本家協会WGAのストが長期化し、人気連続ドラマの製作はストップ、生放送のトーク番組の放送も再放送状態になって、年内の妥協が見込めない状況になっている中、なんと来年の映画テレビ各賞の授賞式の台本執筆もWGA側は拒否しているという。

基本的にWGA側はインターネットやダウンロードといった新メディアへの【ギャラ】の支払いを映画会社・テレビ会社らプロデューサー側に要求しているというのが、そもそものストの始まり。WGAは一本当り1ドルの脚本料を求めているという。

このWGA側のストには、映画・テレビに出演する俳優らキャストの賛同も多く、たくさんの俳優たちがデモ活動に参加している。時には、スト開始後に撮影が行われた「デスパレートな妻たち」の撮影に参加したエヴァ・ロンゴリアは、デモの中をくぐり抜けスタジオ入りして脚本家たちから「裏切り者」と反感を買い、デモ活動でも「俺たちはエヴァ・ロンゴリアのためにストーリーを書いているんだ!」と揶揄され、撮影直後にピザを持ってデモに差し入れに行ったものの、ピザを拒否され涙ぐんでいたというエピソードもある。

さらに先週はテレビと映画の双方に賞が与えられるゴールデン・グローブ賞のノミネートがあり、一部のノミネート俳優らは「WGAのストが解決しない限り、賞も参加したくない」との意向を示していた。

決定的なのが、1月16日のゴールデングローブ授賞式の製作会社に、WGAは脚本を執筆することを拒否したとの話しで、同様に2月のアカデミー賞でもWGAは拒否しているものとみられているが、WGAからの正式な発表はない。

また平日毎晩各局で放送されている看板番組でもあるトーク番組は、来年初めから各司会者が脚本家らと独自に契約を交わし、制作費・ギャラを肩代わりして放送を開始するといわれている。

脚本家…というとあまりテレビには被害がなさそうだけど、実際には日本でいえば「放送作家」たちも含まれるので、WGAは特にTV業界全般に打撃があって、ハリウッドには本当に深刻な状況。

ゴールデングローブは、”余興"的な出し物はないとはいえもちろん台本も必要だし、映画界最高峰の賞であるアカデミー賞は特集や余興なども満載。アカデミー賞の今年の司会者はジョン・スチュワートと決定しているけど、スチュワートのトーク番組もスト以降、新しい番組が制作されていない。

スチュワートはスタンダップコメディアン出身とはいえ、いくらなんでも全部自分で…というのはあり得ないでしょうね。いや、アメリカのテレビは本当に今寂しい状況になっているので、是非とも解決してもらって、WGAメンバーにはいいクリスマスを送って欲しいです。

ちなみに写真はハリウッドにあるパラマウント映画の前でストライキをするWGAメンバー。ハリウッド周辺の映画会社やテレビ会社、WGA本部の前はいつもこんな感じです。

ということで、2008年のゴールデングローブ賞のノミネートのリストはコチラ

今年は「24」「ヒーローズ」といった人気ドラマがノミネ落ちで、意外!との声も。そもそもゴールデングローブ賞自体が外国人記者クラブの選出なので、ちょっとずれてるんじゃ?とも言われたり。また、今年の各賞で必ずノミネートにあがる「Into The Wild」で監督のショーン・ペンがノミネートされていないのも、外国人記者にショーン・ペンが嫌われているから、なんていう声もありますな。

…ということなのでゴールデン・グローブ賞の最多ノミネ作品も英国女優キーラ・ナイトレイが主演している「アトーンメント」で、なぜかいつも5作品が作品賞にノミネートされるのに、なぜか今年は7作品という謎も。


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